業務用冷凍食品のロットと費用。定番品は2〜3円/g、OEMは20kgから

業務用冷凍食品のOEMを探すとき、最初に知りたいのはロットと費用だと思います。ところが、この2つを具体的に書いているところはほとんどありません。問い合わせて、話を聞いて、見積が出て、そこでようやく規模が合わないと分かる。時間がもったいないです。

このページでは、Grinoがこれまでにお受けした相談をもとに、入り口の分け方、ロット、費用の目安、期間を公開します。数字はいずれも実績にもとづくもので、条件によって上下します。

この記事の要点

  • 入り口は2つあります。すでにある定番品を卸で仕入れるか、オリジナルをOEMでつくるか

  • 定番品は20種類以上。提供単価は2〜3円/g(税別)。湯煎またはスチコンで約5分です

  • OEMの最小ロットは20kg。200gのパッケージで100袋という規模から製造した実績があります

  • 本番は1品300kgからが目安です。定番品をベースにする場合は100kgから動きます

  • 主菜4品を300kgずつつくる場合、1品あたり40万〜60万円、合計300万〜500万円が目安です

  • 試作の提供まで約2〜3週間、レシピが決まってから本納品まで約1〜1.5ヶ月です

  • レシピが手元になくても始められます。献立づくりから引き受けた実績があります

  • 金額はレシピと内容でまったく変わります。ここに書いた数字は規模感の目安です

まず、入り口が2つあります

「OEMで冷凍食品をつくりたい」というご相談をいただきますが、話をうかがうと、オリジナルである必要がない場合もあります。まずこの2つを分けて考えると早いです。

入り口1:定番品を卸で仕入れる

Grinoには、すでに20種類以上の定番品があります。開発の期間も費用もかからず、必要な量だけ仕入れられます。

  • 提供単価:2〜3円/g(税別)。200gの主菜なら1食あたり400〜600円の水準です

  • 調理方法:湯煎またはスチコンで約5分。厨房での調理工程は加熱だけです

  • 対応:ヴィーガン、ベジタリアン。ハラルフレンドリー(無酒・無豚成分)

ラインナップの例です。

  • 植物性ミートソースのペンネリガーテ

  • カルダモン薫るひよこ豆の絶品グリーンカレー

  • おからもち入り6種野菜のヴィーガン筑前煮

  • 燻製ココナッツチップのヴィーガンカルボナーラ

  • ゴボウと椎茸のペペロンチーノ

  • キノコたっぷりストロガノフソースのショートパスタ

  • グリルドズッキーニと白インゲンのカポナータ

  • バジルとブロッコリーのヴィーガンジェノベーゼ

  • カスリメティ風味のヴィーガンキーマカレー

  • 栗とくるみがほのかな甘味のキノコリゾット

  • キノコの香り豊かなホワイトストロガノフ

  • レンズ豆のもったりヴィーガンダルカレー

  • ヴィーガンチーズを使ったパスタ・アル・ポモドーロ

  • 上州和牛のローストビーフ丼

  • オニオングラタンスープ

  • カシスと胡桃のカンパーニュ

  • もちもち塩フォカッチャ

  • ヴィーガン弁当シリーズ(8種)

まず試したい、対応の選択肢を1つ増やしたい、という場合はこちらが早いです。

入り口2:オリジナルをOEMでつくる

自社のブランドで出したい、既存のメニューを冷凍にしたい、地域の素材を使いたい。この場合はOEMになります。以下は、この入り口2の話です。

定番品をベースにして、味やソースだけ変えるという中間もあります。この場合はロットも費用も、ゼロからつくるより軽くなります。

最小ロットは20kgから

Grinoは、最小20kgから製造した実績があります。200gのパッケージなら100袋です。

一般的な冷凍食品のOEMは、最小ロットが数百kgから1トン単位です。これは工場の生産ラインを1回動かすための最低量で、少量だと1品あたりの段取り費が重くなりすぎるためです。

Grinoが小さく始められるのは、工場を持たず、案件ごとに向いた工場を選んでいるからです。小ロットに強い工場、専用トレーの充填ができる工場、水産の一次加工が得意な工場。品目に合う先を選ぶので、無理に1つの工場へ押し込む必要がありません。

20kgの次は300kg

20kgは、あくまで試すための量です。実際に売る、配るとなると、1品300kgからが目安になります。

定番品をベースに味やソースだけ変える場合は、100kgから動くこともあります。ゼロから開発する場合は300kgからと考えてください。

段階を分けると、こうなります。

段階

量の目安

目的

試作

数kg

味と食感の確認

小ロット製造

20kg〜

実際の設備で作れるかの確認、テスト販売、試食会

本番ロット

1品300kg〜

継続的な供給

費用の目安

主菜4品を、それぞれ300kgずつ製造する場合。1品あたり40万〜60万円、合計で300万〜500万円が目安です。

この中に含まれるものです。

  • レシピ開発と試作

  • 工場の選定と交渉

  • 規格書の作成

  • 容器の選定

  • 製造費

品目を増やせば総額は上がりますが、1品あたりは下がります。

ひとつだけ、先にお伝えしておきます。金額はレシピと内容でまったく変わります。原材料の指定、容器の仕様、加熱や殺菌の工程、品目数。このうちどれか1つ変わるだけで、見積は大きく動きます。ここに書いた数字は、これまでにお受けした案件の規模感であって、御社の見積ではありません。実際の数字は、内容をうかがったうえで個別にお出しします。

期間の目安

  • 試作の提供まで:約2〜3週間

  • レシピが決まってから本納品まで:約1〜1.5ヶ月

つまり、相談から最初の商品が手元に届くまで、早ければ2ヶ月半ほどです。

どんな相談をお受けしてきたか

これまでにお受けした相談を、類型でご紹介します。取引先が特定できない形にしています。

給食受託事業者の社食向け主菜シリーズ

レシピの指定がない状態からのご相談でした。献立づくりから一緒に行い、鶏・豚・牛・魚介・パスタ・カレーの各カテゴリで主菜を組み立てています。専用トレーに充填する形式で、複数の工場に品目を割り振って進めています。

レシピが手元になくても始められる、という一例です。

地方の観光施設が、店頭の名物を冷凍商品にする

店舗で売っている生の商品を冷凍で商品化し、ふるさと納税の返礼品として登録することを目指したご相談です。

ここでは工程を分けて設計しました。下処理は県外の専門工場、最終加工は地元の設備。付加価値の大部分が地元に残る構成にしています。返礼品には地場産品としての基準があるため、味と製造だけでなく、制度の要件も満たす設計が必要でした。自治体の担当課も交えて進めています。

高級旅館・ホテル向けの冷凍パスタ

やわらかい食感を、冷凍と再加熱を経ても保つという難しい要件のご相談です。試作を重ね、規格書の作成まで進めました。

リゾートホテル向けの、地域食材を使ったメニュー

沖縄のお客様からのご要望で、地元の特産品であるゴーヤを使ったカレーやタコライスを開発しました。ここでしか出せないものを冷凍で用意したい、というご相談です。

食品メーカーが、自社製品を使った社食メニューをつくる

自社の素材を使って社員食堂のメニューを組み立てたい、というご相談です。素材の指定がある案件にあたります。

レシピがなくても始められます

いちばん多いご相談が、作りたいものはあるがレシピがない、です。

Grinoはレシピ開発から入れます。既存の商品を再現する、味の方向だけ決めて組み立てる、献立ごと設計する。いずれも実績があります。

よくあるご質問

つくらずに、すでにある商品を仕入れることはできますか

できます。定番品が20種類以上あり、卸でお出ししています。提供単価は2〜3円/g(税別)です。

最小ロットはどのくらいですか

OEMで20kg(200gのパッケージで100袋)から製造した実績があります。

厨房ではどんな作業が必要ですか

湯煎またはスチコンで約5分の加熱です。定番品の場合、調理工程はこれだけです。

食事制限には対応していますか

ヴィーガン、ベジタリアンに対応しています。ハラルフレンドリー(無酒・無豚成分)の商品もあります。

原材料の指定はできますか

できます。沖縄のお客様のご要望でゴーヤを使ったカレーやタコライスを開発した実績があります。

どんな商品がつくれますか

主食、主菜、副菜、スープ、スイーツまで扱っています。

レシピがなくても相談できますか

できます。レシピ開発から入った案件が多数あります。

工場は選べますか

品目に合う工場をこちらで選定してご提案します。小ロットに強い工場、専用トレーの充填ができる工場など、案件ごとに変えています。

お問い合わせ

量と品目が決まっていなくても構いません。作りたいものと、どこで出すかを教えていただければ、進め方と概算をお出しします。