食物繊維は、人間が消化吸収できない植物由来の炭水化物です。繊維質は、食物の中で主に穀物、豆類、果物、野菜、種子、ナッツなどに含まれています。繊維質は、水に溶ける水溶性繊維質と水に溶けない不溶性繊維質に分類されます。水溶性繊維質は、便通を促進し、コレステロールの吸収を防止する効果があります。不溶性繊維質は、便通を促進し、腸内の環境を改善する効果があります。

食物繊維は、体内の健康維持に重要であり、糖尿病、肥満、心臓病、腸の問題、癌などのリスクを減少させることが示されています。

厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、一日あたりの「目標量」(生活習慣病の発症予防を目的として、現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量)は、18~64歳で男性21g以上、女性18g以上となっています。 

【参照元】 
食物繊維の科学的根拠に関する総合的レビュー」:「食物繊維の健康への影響に関する科学的根拠」(2007):日本食品化学研究振興財団
「Dietary fiber」:MedlinePlus Encyclopedia(アメリカ国立衛生研究所)
e-ヘルスネット(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト) 食物繊維の必要性と健康