腸内フローラとは、消化管内に生息する微生物の総称であり、腸内細菌叢とも呼ばれます。腸内フローラは、消化・吸収に重要な役割を果たすほか、免疫調節や代謝活性などにも関与しています。

腸内フローラは、様々な種類の微生物から成り立っており、主に大腸に多く存在しています。これらの微生物は、消化管内で食物成分を分解・発酵することで、栄養素の吸収を促進するほか、有害物質の分解や排泄も行います。

また、腸内フローラは、腸管内に存在する免疫細胞と相互作用をして、免疫調節にも関与しています。近年の研究では、腸内フローラのバランスが崩れることで、アレルギーや自己免疫疾患などの病気の発症に関与する可能性も示唆されています。

【参照元】 
『腸内フローラの正体』大場美和・永田泰宏 編著 羊土社 2016年