Grino細井のひとり語り 「あなたの体は9割が細菌」第2章

こんにちは、Grinoマサノです!

今回は11月5日に配信した『Grino Sustainable Radio』のトークを書きおこしました。

細井が気になって紹介したくてしょうがなくなったテーマについてひとりで語る「細井のひとり語り」特に気になった部分のピックアップと感想を紹介していきます。

今回ご紹介する本:

あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた(https://amzn.to/3TWDB6C

参考動画はこちら:https://youtu.be/XaE1PWA8WLI

 

第2章「私たちの食事の問題点」とは 

 

▼ポッドキャストはこちら

ユウ:こんにちは。細井です。第2章の紹介も続けていきたいと思います。
第1章では栄養摂取における大腸の役割について話してきたんですが、第2章は「私たちの食事の問題点とは」がテーマです。ここで冒頭、課題として挙げられているのが肥満の増加はなぜ起きているのかといったところでした。イギリスが例に挙がっていたんですけど、糖の摂取量がイギリスでは第二次世界対戦以降減っているが、肥満度は高くなっていると。また、糖の摂取量が減っているというのは、健康意識が高まったり、作り手も砂糖使用量を減らすとかそういうことが行われているんだと思われるんですけども、肥満度は高くなっている。同様にアメリカの数字についても紹介されていたんですけれど、エネルギー摂取量は1977年に1854キロカロリーだったのが1987年には1785キロカロリーの摂取量に減ってきている。1日あたりの摂取カロリーですね。脂肪の摂取量というのも1977年には全エネルギーのうちの41%、1987年にはこれが37%までに減っていると。エネルギーの中における脂肪の摂取量も減ってきているが、過体重の人口比率というのは1977年に25%だったにも関わらず1987年には33%まで増えてきていると。カロリーの摂取量低下やカロリーのうちの脂肪の占める割合の低下というのは、過体重の人口比率とは関わっていない、相関していないんでしょうということなんですね。では、このエネルギー摂取量とか脂肪の摂取比率の低下にもかかわらず過体重が起きていることの理由は何かというのを突き詰めた結果、食物繊維摂取量が低下しているというデータが出てきていたようです。例えば、第二次世界対戦真っ只中の1942年でも、現在の人類のほぼ2倍の野菜を食べていたと。実際に1日あたりの野菜の摂取量というのは1940年の70グラムから2000年の27グラムまで大幅に減ってきている。植物性食品の摂取量が以前より大きく減ってきているというデータが出ています。先日の実験の際にベジタリアンの食事がメインだった人は肉を食べ始めてからというお話があったかと思いますが、腸内にいる植物性の餌がないと生き残れないプレボテラが急減したという事例があったと思います。プレボテラ属とキシラニバクテル属の細菌は食物繊維をしっかり摂取している人の腸内では高い割合で見つかっていると。この両グループの細菌には食物の細胞壁を形成しているキシランとセルロースを分解する酵素を作る遺伝子があります。食物繊維をしっかりと摂っている人は腸内に上記のプレボテラとキシラニバクテルを住まわせているおかげで食事の大半を占める穀類・豆類・野菜からより多くの栄養を引き出すことができるようです。一方で食物繊維が不足している人の腸内はこの腸内細菌がほとんど見られません。その代わりにフィルミクテス門の細菌が多く、この細菌は肥満に関係していることが研究で分かっているようです。この他にアッカーマンシアと呼ばれる細菌も食物繊維によって増えるんですが、これは腸壁を覆う粘液層を厚くしてくれて細菌由来の毒が腸壁を越えて血液に入り込むのを阻止してくれる非常に重要な役割を担っています。ちなみにこの毒はリポ多糖、リポビタンDのリポに多いに砂糖の糖、と呼ばれる血液に入ると脂肪組織に炎症を生じさせて不健康な体重増加も招くことも知られています。結果的に食物繊維を摂取するということがこういった物質による体重増加を防ぐことにつながるため、食物繊維摂取量の少なさと肥満には関連性があるということがわかっていると。ちょっと専門的な言葉が続いたので、非常にこの音声情報だと難しいんですけど。食物繊維を摂取することによって体に良くない物質の摂取を阻止してくれるということが起きるということをわかってるので、食物繊維摂取量が減っているということ、つまりこれが肥満に繋がっていくんじゃないかということがいくつかの研究結果によってわかっているということですね。さらに米国の若年層、青年を対象にした研究の結果も紹介されていました。ここでは脂肪の摂取量に関係なく食物繊維の摂取量が多いとBMIの値が低くなるということが示されていたようです。さらに7万5千人の女性看護師を12年間追跡した調査では、未精製の穀類を好む方が精製された穀類を好む人よりも一貫してBMI値が低いということがわかっていると。これも未精製の穀類の方が精製された穀類よりも食物繊維が多いということが言えますよね。食物繊維の摂取量が結果的に高い、未精製の穀類を摂取する場合は。なので、精製された穀類を好む人の方が先ほどのデータで示されていたようにBMI値が高くなってしまったということですね。BMI値を説明すると、BMIとは体重と身長の関係から産出される数値で人の肥満度を表す体格指数です。体重(kg) を身長(m)の2乗で割ったもので、WHOいわく18.5から25が普通体重とされているそうです。ということでBMI値とも食物繊維の摂取量が関係していることがわかります。また、低カロリーダイエットを行った人を被験者とした実験も行われていて、カロリー摂取量1日あたり1200キロカロリーまで制限するダイエットを6か月間続けた人、このうち食物繊維を意識的に補充したグループは8kg減量していたと。そうでなかったグループは5.8キロ減量したという実験結果もあったようです。これも食物繊維と体重減との関係性を匂わすようなデータですね。食物繊維に関する実験調査が続きます。次は食物繊維を増やした食生活を長く続けることの効果の調査も行われました。250人のアメリカ人女性が対象となって食物繊維の摂取量を20ヶ月追跡したところ、1000キロカロリーにつき食物繊維が1グラム増えると体重は0.25キログラム減るということがわかりました。つまり普段の食生活から4グラム食物繊維を増やした食事をすると、1000キロカロリーにつき1キログラムの減量につながるということがわかります。4グラムの食物繊維はそこまでものすごい多いわけじゃないですよね、数字をパッと見た感じ。ただ食物繊維の摂取量が増えることによって体重減量にもつながると。食物繊維の重要性をひしひしと感じるような実験結果が多いですね。気になった部分も少し紹介すると、人いう種が草食性から出発して現在の雑食性に至ったという進化の過程で育んできた微生物集団が存在してくれるからこそ、その価値が発揮される食べ物が食物繊維であると。食物繊維好きの生物たちのホームグランドである大腸とその微生物が待機する場所である虫垂を備えた人の消化器系の構造は人類が肉食動物ではなく植物性食品をメインにした食生活を送ってきた生き物であるということがどうやらわかるようです。こういった事実を元に考えると、食物繊維の摂取の重要性に目を向けて過度な糖質制限などを行わずに加工されすぎていない自然な食生活を送ることが大事だと言えそうです。その糖質制限はなぜ良くないかと言うと、糖質制限といった場合たいてい炭水化物の摂取量を減らすっていうケースが多いですね。炭水化物の中には食物繊維が含まれています。糖質と食物繊維の合算が炭水化物なので、炭水化物を糖質制限ダイエットで減らした場合、食物繊維摂取量も落ちてしまうのでシンプルに糖質制限だけをしていると体重減の邪魔になってしまうケースがあるとか。人によっては便秘になってしまうみたいなケースがあるというのを聞いたことがあります。第2章で気になった部分は大体このあたりですかね。では、第3章でまた紹介していきます。
Grinoのラジオ中の人の想い食と健康

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