こんにちは、Grinoマサノです!
今回は11月2日に配信した『Grino Sustainable Radio』のトークを書きおこしました。
細井が気になって紹介したくてしょうがなくなったテーマについてひとりで語る「細井のひとり語り」 特に気になった部分のピックアップと感想を紹介していきます。
今回ご紹介する本:
あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた(https://amzn.to/3TWDB6C)
参考動画はこちら:https://youtu.be/XaE1PWA8WLI
トーク概要
第1章「栄養摂取における大腸の役割」
・機能が低いと思われがちだった大腸の隠された力。
・食肉目クマ科に属するパンダはなぜ竹を消化吸収できるのか?
・人間はそもそも草食動物であるという理論の捉え方。
・私たちが本来食べるべき食事は曽祖父母の代まで遡れば見えてくる。
・腸内細菌のアジャスト能力を舐めるな。腸内細菌はたった4日で変わ る?
▼ポッドキャストはこちら
ユウ:こんにちは。初めての取り組みなんですけれども、この回では細井ひとりで喋ります。
僕が特に気になったことを思いついて、これ話したい、皆に共有したいと思ったことを勝手に僕が語っていきます。そんな企画です。聞いてください。
今回のテーマは「あなたの体は9割が細菌」という本ですね。
僕はこの本のまとめ動画を見て、ばーっとメモっていたんですけど、改めて腸の大切さを痛感しました。
大きく分けて第3章までに分かれて本がまとめられてるんですけど、まず1つ目が栄養摂取における大腸の役割。
2つ目が私たちの食事の問題点。
3つ目が腸内環境を作り直す方法について。
ということで、この本の情報もめちゃくちゃタメになりますね。新しく知った情報だらけで食物繊維の重要性ってのは前々からなんとなく認識していた。なんとなくというか腸活について勉強したりしてましたし、プラントベースフードは食物繊維を豊富に含んでいるので、そのプラントベースフードの価値っていうのを認識していたつもりなんですけれど、改めてこの本で把握したということで、皆さんに必ずこの情報は共有したいなと思ってレコーディングしています。
実は今日はハロウィンの夜なんですよ。なので、住んでいる家の近くの道路を走っている自己顕示欲に溢れた若者達のバイクの排気音がBGMとして流れるかもしれないのでご了承ください。
さて、第1章について話していきます。栄養摂取における大腸の役割なんですが、この本では栄養吸収は小腸、栄養摂取された食事のカスがうんちになる場所が大腸と思われがちと紹介していました。実際そういうふうに昔学校の授業とかで教わってきましたよねっていうことなんですけど。実際に人の消化に関しては主に小腸が担っていて、胃や膵臓・小腸から送り込まれた酵素の働き、これによって食べ物は細かく分解されていって、腸壁の細胞を通過して血流に取り込まれるという形で食べ物が血肉になっていくわけです。
が、タンパク質はアミノ酸やペプチド・炭水化物はブドウ糖や果糖、脂肪はグリセロールや脂肪酸になる。これが人間の消化のプロセスらしいんですけど、栄養吸収は主に小腸で完了して大腸は先ほども話した通り、水分を吸収して食べかすを固形化していく役割という考え方がされてきていたんですけど、近年の研究では大腸は食べカスを固形するだけの場所ではなくて微生物が住み着いていてその微生物の力を借りることでビタミンを合成吸収することができるというめちゃくちゃ重要な場所であると。
なので、栄養吸収が小腸だけで完了するんではなくて大腸も栄養吸収をしっかりとする場所であると。大腸に微生物がいてくれるから人間が健康でいられることが分かっているということですね。胃に微生物がいて、微生物の力を借りて草を吸収しやすい状態にするというのは牛とか羊はその反芻の過程で有名なんですけど、実は人間の大腸にもしっかりと微生物がいて消化吸収を助けてくれていると。
面白い事例が紹介されていました。それがあのパンダなんですね。
パンダっていう生き物が食肉目クマ科に属する生き物らしいです。食肉目っていうのはその名の通り肉食の生き物で、例えばライオンだったり狼みたいな動物が属しています。クマ科にはグリズリーだったりシロクマとか基本みんな雑食だったり肉食だったり、草食動物の狩りをしているイメージがありますよね。パンダも食肉目クマ科に属してるんですけど、パンダは肉食をしないじゃないですか。動物園で見るパンダは基本的に竹を食べてますよね。あんなに竹ばっかり食べているイメージのあるパンダは実は草食動物特有の複雑で長い消化管は無いと。なので、竹を消化吸収する消化管は一切無いんですよね。
じゃあ、なんで彼らは竹を食べ続けることができるのか、ここに関しても説明してくれていて。パンダのゲノムにはタンパク質を分解する酵素を作ることができる遺伝子がたくさんありますと。このタンパク質は肉類に含まれているタンパク質を指しているんですけれど。植物性多糖類を分解することのできる酵素を作ることはできないと。
なので、食肉目クマ科に属する生き物として肉類を食べてこのタンパク質を分解する酵素を作る体の作りをしているけれども、植物性の食材を分解する酵素を作ることはできない体の構造ですと。竹を食べているけど竹を消化することができる体にはなっていないにもかからず、竹だけを食べて過ごしているのは彼らの体が腸内細菌を住まわせてることで栄養を吸収できる体になってるからだと。こういうことなんですね。
根本的に身体が笹や竹を食べられるような体に進化していったっていうわけではなくて、体の根本的な作りは食肉目クマ科的な体なんですけど、腸内に住まわせている細菌によって、植物性食品を分解して吸収することはできる体になっているっていうめちゃくちゃ面白い話です。体の作りを大きく変える必要はなくて、腸にいる腸内細菌を何にするかで食べるものを消化できるようにすることができるということなんですね。パンダ面白いですね。パンダ面白いっていうか腸内細菌が面白いという話の紹介だったんですけれども、よくベジタリアン界隈でなされる話で人間をそもそも草食動物ってある、こんな話を聞くことがあるかと思うんですけれど。
そのパンダの話にあったように体の消化器官や臓器の作りが違っても腸内の微生物の働きによって消化できる栄養ってのはかなり変わってくると。そもそもの体の構造と同じレベルで腸内にいる微生物の役割が重要であることは分かったと思います。これはつまり人類の祖先が食べてきたものこそが今の人類が本来食べるべきものだ、今話したような内容も言い切れないんじゃないかというふうに言われています。
例えば、火を使い始める前の類人猿は全て生のものを食べてきていました。かと言って、今の人類が必ずしも生のものが体に合っているとも言い切れないと思います。そこまで遡って何を本来食べるべきかみたいなことを考えなくてもいいんだよというふうに言っているみたいです。めちゃくちゃ面白いです。そこまで遡って何を食べるべきか考えなくてもいいと。私たちが食べるべき食事っていうのは曾祖父母の代まで遡れば十分でしょうって言われてるみたいで。なぜかと言うと曾祖父母の世代では肥満だったりアレルギー、心の病などのいわゆる21世紀病と呼ばれる病気がほぼ存在しなかったと。この100年ちょっと前の時代には加工度の高いお菓子だったりインスタントヌードルとかファーストフードもなかったと。曾祖父母の食べていたものは私たちの世代とは全く違うものでした。
なので、これぐらいの100年ぐらいの間で食べるものが大きく変わってきている。狩猟採集民だった人類と現在の私たちの人類の食べているものも違いますから、腸内細菌叢は当然違うでしょう。ということで、狩猟採集民だったときと比べても明らかに違うだろうし、100年ぐらい前の曾祖父母の世代でも食べているものは明らかに違っているから、腸内の細菌層の状態も大きく違いますよねということを言っているようですね。
実際に腸内細菌叢はほんの数日で変化するってことが分かっているということです。先ほどのパンダの話でパンダのDNAが適合していない笹の消化を腸内細菌が補助して消化できるようにしているようにもともとの人類に適合していなかった食べ物が腸内細菌によって適合する食べ物になるってこともあるということなんですね。これ、実際に具体的なアメリカで行われた実験があったみたいなんですけれど、動物性食品と植物性食品を食べるグループ2つに分けて、腸内細菌のバランスを調査したみたいです。植物性食品を食べるグループでは植物の細胞壁を分解できるタイプの細菌が増えた。
一方で、動物性食品を食べるグループではタンパク質を分解してビタミンを合成、炭化した肉に含まれる発がん物質を解毒する細菌を増やすまでに至ったと。この動物性食品を食べるグループの中にちょっとかわいそうなんですけれど、物心ついたときからベジタリアンだった人も含まれていたと。
よく協力しましたよね、この人も。心が広い。この方が動物性食品を食べるグループに分けられたために肉を食べるようになったところ、4日もしないうちに動物性タンパク質を好む細菌が植物性タンパク質を好む細菌の数を上回ったらしいんです。4日もあれば腸内細菌は変化することがこの実験で分かったと。ということで腸内の微生物のアジャスト能力は非常に高いと。その働きは想像以上に大きいということが分かっているということです。
これが第1章ですね。
第2章ではこの微生物、腸内細菌の役割をどのように食事に活かしていくかについて紹介します。では、第2章に行きましょう。
僕が特に気になったことを思いついて、これ話したい、皆に共有したいと思ったことを勝手に僕が語っていきます。そんな企画です。聞いてください。
今回のテーマは「あなたの体は9割が細菌」という本ですね。
僕はこの本のまとめ動画を見て、ばーっとメモっていたんですけど、改めて腸の大切さを痛感しました。
大きく分けて第3章までに分かれて本がまとめられてるんですけど、まず1つ目が栄養摂取における大腸の役割。
2つ目が私たちの食事の問題点。
3つ目が腸内環境を作り直す方法について。
ということで、この本の情報もめちゃくちゃタメになりますね。新しく知った情報だらけで食物繊維の重要性ってのは前々からなんとなく認識していた。なんとなくというか腸活について勉強したりしてましたし、プラントベースフードは食物繊維を豊富に含んでいるので、そのプラントベースフードの価値っていうのを認識していたつもりなんですけれど、改めてこの本で把握したということで、皆さんに必ずこの情報は共有したいなと思ってレコーディングしています。
実は今日はハロウィンの夜なんですよ。なので、住んでいる家の近くの道路を走っている自己顕示欲に溢れた若者達のバイクの排気音がBGMとして流れるかもしれないのでご了承ください。
さて、第1章について話していきます。栄養摂取における大腸の役割なんですが、この本では栄養吸収は小腸、栄養摂取された食事のカスがうんちになる場所が大腸と思われがちと紹介していました。実際そういうふうに昔学校の授業とかで教わってきましたよねっていうことなんですけど。実際に人の消化に関しては主に小腸が担っていて、胃や膵臓・小腸から送り込まれた酵素の働き、これによって食べ物は細かく分解されていって、腸壁の細胞を通過して血流に取り込まれるという形で食べ物が血肉になっていくわけです。
が、タンパク質はアミノ酸やペプチド・炭水化物はブドウ糖や果糖、脂肪はグリセロールや脂肪酸になる。これが人間の消化のプロセスらしいんですけど、栄養吸収は主に小腸で完了して大腸は先ほども話した通り、水分を吸収して食べかすを固形化していく役割という考え方がされてきていたんですけど、近年の研究では大腸は食べカスを固形するだけの場所ではなくて微生物が住み着いていてその微生物の力を借りることでビタミンを合成吸収することができるというめちゃくちゃ重要な場所であると。
なので、栄養吸収が小腸だけで完了するんではなくて大腸も栄養吸収をしっかりとする場所であると。大腸に微生物がいてくれるから人間が健康でいられることが分かっているということですね。胃に微生物がいて、微生物の力を借りて草を吸収しやすい状態にするというのは牛とか羊はその反芻の過程で有名なんですけど、実は人間の大腸にもしっかりと微生物がいて消化吸収を助けてくれていると。
面白い事例が紹介されていました。それがあのパンダなんですね。
パンダっていう生き物が食肉目クマ科に属する生き物らしいです。食肉目っていうのはその名の通り肉食の生き物で、例えばライオンだったり狼みたいな動物が属しています。クマ科にはグリズリーだったりシロクマとか基本みんな雑食だったり肉食だったり、草食動物の狩りをしているイメージがありますよね。パンダも食肉目クマ科に属してるんですけど、パンダは肉食をしないじゃないですか。動物園で見るパンダは基本的に竹を食べてますよね。あんなに竹ばっかり食べているイメージのあるパンダは実は草食動物特有の複雑で長い消化管は無いと。なので、竹を消化吸収する消化管は一切無いんですよね。
じゃあ、なんで彼らは竹を食べ続けることができるのか、ここに関しても説明してくれていて。パンダのゲノムにはタンパク質を分解する酵素を作ることができる遺伝子がたくさんありますと。このタンパク質は肉類に含まれているタンパク質を指しているんですけれど。植物性多糖類を分解することのできる酵素を作ることはできないと。
なので、食肉目クマ科に属する生き物として肉類を食べてこのタンパク質を分解する酵素を作る体の作りをしているけれども、植物性の食材を分解する酵素を作ることはできない体の構造ですと。竹を食べているけど竹を消化することができる体にはなっていないにもかからず、竹だけを食べて過ごしているのは彼らの体が腸内細菌を住まわせてることで栄養を吸収できる体になってるからだと。こういうことなんですね。
根本的に身体が笹や竹を食べられるような体に進化していったっていうわけではなくて、体の根本的な作りは食肉目クマ科的な体なんですけど、腸内に住まわせている細菌によって、植物性食品を分解して吸収することはできる体になっているっていうめちゃくちゃ面白い話です。体の作りを大きく変える必要はなくて、腸にいる腸内細菌を何にするかで食べるものを消化できるようにすることができるということなんですね。パンダ面白いですね。パンダ面白いっていうか腸内細菌が面白いという話の紹介だったんですけれども、よくベジタリアン界隈でなされる話で人間をそもそも草食動物ってある、こんな話を聞くことがあるかと思うんですけれど。
そのパンダの話にあったように体の消化器官や臓器の作りが違っても腸内の微生物の働きによって消化できる栄養ってのはかなり変わってくると。そもそもの体の構造と同じレベルで腸内にいる微生物の役割が重要であることは分かったと思います。これはつまり人類の祖先が食べてきたものこそが今の人類が本来食べるべきものだ、今話したような内容も言い切れないんじゃないかというふうに言われています。
例えば、火を使い始める前の類人猿は全て生のものを食べてきていました。かと言って、今の人類が必ずしも生のものが体に合っているとも言い切れないと思います。そこまで遡って何を本来食べるべきかみたいなことを考えなくてもいいんだよというふうに言っているみたいです。めちゃくちゃ面白いです。そこまで遡って何を食べるべきか考えなくてもいいと。私たちが食べるべき食事っていうのは曾祖父母の代まで遡れば十分でしょうって言われてるみたいで。なぜかと言うと曾祖父母の世代では肥満だったりアレルギー、心の病などのいわゆる21世紀病と呼ばれる病気がほぼ存在しなかったと。この100年ちょっと前の時代には加工度の高いお菓子だったりインスタントヌードルとかファーストフードもなかったと。曾祖父母の食べていたものは私たちの世代とは全く違うものでした。
なので、これぐらいの100年ぐらいの間で食べるものが大きく変わってきている。狩猟採集民だった人類と現在の私たちの人類の食べているものも違いますから、腸内細菌叢は当然違うでしょう。ということで、狩猟採集民だったときと比べても明らかに違うだろうし、100年ぐらい前の曾祖父母の世代でも食べているものは明らかに違っているから、腸内の細菌層の状態も大きく違いますよねということを言っているようですね。
実際に腸内細菌叢はほんの数日で変化するってことが分かっているということです。先ほどのパンダの話でパンダのDNAが適合していない笹の消化を腸内細菌が補助して消化できるようにしているようにもともとの人類に適合していなかった食べ物が腸内細菌によって適合する食べ物になるってこともあるということなんですね。これ、実際に具体的なアメリカで行われた実験があったみたいなんですけれど、動物性食品と植物性食品を食べるグループ2つに分けて、腸内細菌のバランスを調査したみたいです。植物性食品を食べるグループでは植物の細胞壁を分解できるタイプの細菌が増えた。
一方で、動物性食品を食べるグループではタンパク質を分解してビタミンを合成、炭化した肉に含まれる発がん物質を解毒する細菌を増やすまでに至ったと。この動物性食品を食べるグループの中にちょっとかわいそうなんですけれど、物心ついたときからベジタリアンだった人も含まれていたと。
よく協力しましたよね、この人も。心が広い。この方が動物性食品を食べるグループに分けられたために肉を食べるようになったところ、4日もしないうちに動物性タンパク質を好む細菌が植物性タンパク質を好む細菌の数を上回ったらしいんです。4日もあれば腸内細菌は変化することがこの実験で分かったと。ということで腸内の微生物のアジャスト能力は非常に高いと。その働きは想像以上に大きいということが分かっているということです。
これが第1章ですね。
第2章ではこの微生物、腸内細菌の役割をどのように食事に活かしていくかについて紹介します。では、第2章に行きましょう。