フィリピンへ4度目の出張
最近ではついに行き慣れたと言えるくらいしているフィリピン出張ですが、それでもなおまだ驚きに溢れた国です。
日本の街づくりとはかけ離れた雰囲気の道路、トタン屋根の家々、巨大なスーパー。そして、街を行く人の雰囲気など、日本の常識が通用する国ではありません。郷に入っては郷に従え、when in rome do as the romans do、ということでこの国の慣習に徐々に慣れていくのが今後フィリピンで仕事をする上で得策だと考えます。
何度行っても気になり驚く、そんなフィリピンの驚きポイントをいくつかまとめましたのでご紹介させてください✍️
交通インフラの驚き
マニラの交通インフラは破滅的です。フィリピンにいくと業務時間の2/3くらい移動に費やしているんじゃないかと言うくらい車に乗っている時間が長いです。理由は渋滞。
それもそのはず、人口の増加に加えて経済成長により車保有率が増えていて、交通ルールが非常に曖昧なので、都市部をいく自動車の平均時速がかなり遅いと思います。日本のように真っ直ぐに線が引かれてなかったり、車線変更の時のルールもないんじゃないかと思うくらい。これじゃスピード出せないはずです。スピード出していたら必ず事故ると思える運転の仕方を皆さんしているので、スピードを抑えざるを得ず、結果的に万年渋滞状態。そんなフィリピンの渋滞による経済損失は1日80億円と言う試算もあるそうな…分かる…
多くの車がひしめくカオスな道路をフィリピンが誇る乗合タクシー「ジープニー」がクラクションを鳴らしまくりながら走り回り、軽二輪のドライバーが後ろに顧客を乗せて車と車の合間を縫うように走ります。フィリピン政府、もう少しここ改善してくれ!
ちなみにフィリピンのマニラでは「ナンバープレートの末尾番号が1と2の車は月曜日走ってはいけない」という交通ルールが設定され、その他の末尾のナンバープレートを持つ車にも適応されています。車の数が増えて交通ルールが曖昧なものだから、強制的に道路の交通量を減らすと言う方法をとっている訳ですね。面白い。後半に記載するフィリピン流給与の払い方への伏線のようです。
マニラのモンスター級ショッピングモールに驚き
マニラのショッピングモールの圧倒的な広さと品揃えには驚かされました。弊社商品の輸出を夢見て小売店を見て回るのですが、同じアジア人の雰囲気や体型をしているにも関わらずアメリカの影響もありとにかく規模がデカい。
広大な店舗規模に所狭しと商品が並んでいます。商品の品揃えの幅もあるし、在庫の量も大量に。それを皆さんガンガンカートに突っ込んでいきます。同じ体のフォルムのあなた方のどこにそんな食品が入るのですか?と問いたい。
日本にも展開している「コストコ」のような作りのこれらの店舗が「S&R」「ランダース」と名前を変えて、それぞれ22店舗、7店舗とそれなりの規模で出店しています。
そんな彼らは給与が月に2回に分けて振り込まれます。カンの良い方はお気付きかと思いますが、そうです、彼らは1度に振り込まれると一気に使ってしまうので、分割で振り込まれるのだそうです。驚き!面白い強制力です。
フィリピンの食事情に驚き
フィリピンの食事情は多様で、マレーシア、インドネシア、中国、スペイン、アメリカなど、さまざまな国の影響が見られるため、幅広い料理が存在しています。ただ、菜食にはフレンドリーではないレシピばかりなので悪しからず。
以下に、フィリピンの代表的な料理と食事情について説明します。
-
アドボ(Adobo):フィリピン料理の代表格で、鶏肉や豚肉を醤油、酢、にんにく、ローリエ、胡椒などで煮込んだ料理です。家庭料理としても親しまれており、味付けや具材に地域差があります。
-
シニガン(Sinigang):酸味のあるスープ料理で、豚肉や魚、エビなどの具材と、野菜や果物が入っています。タマリンドの酸味が特徴で、さっぱりとした味わいが魅力です。
-
レチョン(Lechon):特別なイベントやお祝い事で振る舞われる、丸ごと焼いた豚の料理です。皮がパリッとしていて、中のお肉は柔らかくジューシーです。ソースと一緒に食べることが一般的です。
-
パンシット(Pancit):中華料理の影響を受けた麺料理で、さまざまな具材やソースで味付けされています。種類によって麺の太さや食感が異なり、地域や家庭によってアレンジが加えられることが多いです。
-
ハロハロ(Halo-halo):フィリピンの代表的なデザートで、氷を砕いたものに果物やゼリー、豆類、ココナッツミルク、練乳などの具材が入っています。彩り豊かで見た目も楽しいデザートです。
で、実はフィリピンでは驚くほどに米が主食であり、朝昼晩の食事で欠かせません。2019年には中国を抜いて世界最大の米輸入国になったほどで、年間300万トン(消費量は日本人の約3倍程度)もの米を輸入しているそうです。にも関わらず日本米は輸入量のうちシェア1%も取れていない程で、日本米の良さが伝わっていないなと感じる次第です。もしくは価格の問題か…?
消費量が減る一方の日本において、米の生産者の方々のためにもフィリピン向けの米の量を増やすことが出来ないか、現在考え中でございます。
さて、当然ながら私たちGrinoの商品も海を渡っています。今回は8種類のGrino Bentoを持っていき、現地の方々に食べていただいています🍱果たして、日本のプラントベースフードはフィリピンで受け入れられるのか?!乞うご期待。
コミュニケーションのスムーズさ:フィリピン人の英語力
フィリピン人の英語力の高さにも驚かされました。アメリカ合衆国の植民地であったこともあり、基本的には英語でコミュニケーションがスムーズにとることが可能です。ビジネスの場でも基本的に英語が使えるので、効率的に仕事ができる環境だと感じました。
それもそのはず、何を隠そうフィリピンはアジア圏でシンガポールの次に英語ができる国なんです。英語能力指数だと世界で22位。インドより順位上!日本は80位…!
また、フィリピンの方々はコミュニケーション能力が高く、こちらの英語がネイティブでないにも関わらず、しっかりと理解しようと取り組んでくれます。こちらの意図していることが何か、私の言っている事をしっかりと聞こうとする姿勢にこちらも安心して話すことができ、素敵な態度だなと感銘を受けました。
まとめ:フィリピンが好きだ🇵🇭
治安の悪さ、最近の日本人犯罪者の印象、渋滞、などちょっと悪いイメージをお持ちの方はいるかもしれませんが、私がお会いしたフィリピンの人たちは勤勉で早起きでしっかりとしていて、そんなポジティブな印象で吹き飛ばされます!
僕がフィリピンに持っていって普及活動しているお弁当はこちら⬇︎