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「トランス脂肪酸」の日本と米国の規制の違い

トランス脂肪酸とは

不飽和脂肪酸の一種で、食品によって人体に摂取される脂肪酸の一つです。天然には乳製品や肉類に微量に含まれる場合がありますが、主に人工的に作られます。

トランス脂肪酸は、植物油を加工する際に、油脂を加熱したり水素を添加したりすることで生成されます。この過程で、不飽和脂肪酸の二重結合がシス型からトランス型に変化し、トランス脂肪酸が生成されます。

トランス脂肪酸は、一般的に植物油の酸化安定性が高く、食品加工業界で使用されることがあります。しかし、トランス脂肪酸は、摂取量が多くなると、心血管疾患のリスクを高めたり、血中の善玉コレステロールを減少させたりするなど、健康に悪影響を与えることが知られています。

このため、アメリカやカナダなどの一部の国では、トランス脂肪酸を含む食品の使用や販売について厳しい規制が設けられています。また、日本でも、食品業界や政府などが自主的な規制を進めるなど、問題とされています。

日本と米国(アメリカ)のトランス脂肪酸に関する規制の違い

アメリカでは、2015年に全面的なトランス脂肪酸使用禁止令が発表され、2018年6月18日をもって完全に禁止されました。これにより、アメリカ国内で販売される食品のトランス脂肪酸の含有量は、0.5グラム未満に規制されました。

一方、日本では、2019年に厚生労働省から食品業界に自主的な規制が呼びかけられ、2020年度末までに規制値を設けることが求められました。しかし、この自主規制には義務付けはなく、食品業界の自主的な対応が求められることとなりました。現在、日本国内でトランス脂肪酸を使用すること自体は禁止されていませんが、規制値に達していないことを表示することが求められています。

つまり、アメリカではトランス脂肪酸の使用が完全に禁止されており、販売される食品の含有量は0.5グラム未満に規制されています。一方、日本では、食品業界に自主的な規制が呼びかけられ、規制値を設けることが求められましたが、義務付けはなく、規制値に達していないことを表示することが求められています。

 

参考情報

食と健康

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