こんにちは。Grinoのショウタです。
今日は約2ヵ月前に作成したとある資料の1ページを紹介します。
その名も『Grinoの現在と未来』
「地球とあなたに、おいしい選択肢。」というブランドメッセージを決めるその前に、思い描いていたことの結晶がこの1ページに集約されています。
自分がGrinoにジョインした理由は「気候変動の問題の一部になる仕事ではなく、解決の一部になる仕事がしたい」という想いからでした。
その手段として「菜食」の事業を推進するGrinoを選択したのです。
(自らがミートフリー生活を実践してきた経験やその決断に至るまでのプロセスを事業に生かすことができるという想いと、世の中にこれから溢れてくるであろうさまざまな企業のグリーンウォッシングに正面から向き合いたいという覚悟もありました)
さて、この「Grinoの現在と未来」について具体的に説明させてください。
まずは現在。
Purposeに据えている「気候変動問題の解決」のために、今すぐ・誰でも・手軽に取り組むことができるアクションが、『菜食中心の食生活へのシフト』です。
これは今すぐベジタリアンになってくださいという「0か100か」の意見ではなく、1週間の中でお肉(や魚介類や乳製品)を食べる頻度や量を少し減らすだけでもいいから意識してみない?という提案です。
1人の1食のインパクトはとても小さいのですが、それを3食365日で考えると、その影響力は無視できないアクションとなります。大企業や政府を動かすことだって可能です。
そういった “うねり” を日本の小さなスタートアップ(=Grino)から生み出していきたい。本気でそう考えています。
そして、その第一歩としてGrinoは「プラントベースフードブランド」になったのです。
Grinoをきっかけに、畜産が与える環境負荷の大きさや、サステナブルな漁業などほぼ存在しないという現実の認知度を高めていきたいと考えているので、そういった発信もどんどん増やしていこうと息巻いています。
次は未来について。
将来的には、「地球と人に本質的に“やさしい”食品の開発・販売」を進めていきたいと考えています。
具体的に作っていきたい商品は「リジェネラティブフード」と呼ばれる“環境再生型”の食品です。
イメージしにくいと思うのですが、すでに取り組んでいる企業があります。ご存知 パタゴニアです。2019年に発売された「プロビジョンズ」シリーズがそれにあたります。
みなさんは、工業型農業のデメリットをご存知でしょうか。
工業型農業は、大量の野菜を一箇所で生産できるメリットがありますが、その反面、有毒な農薬や除草剤、合成肥料、大量の水の利用を必要とし、地球の土壌を破壊し続けています。
我々人類がこれを続けてしまうと、仮に菜食人口が爆発的に増えて、肉食や畜産等の割合が減ったとしても、本当に持続可能な状態とは言えない未来をもたらしてしまう可能性が高いのです。
そこで、本当の意味で“地球にやさしい食品”を現段階から見据えた経営・食品づくりをしていきたいと(ささやかながら)宣言しておきたいのです。
まだまだ夢物語に過ぎないのですが、こんな混沌とした社会を前向きに生きていくには、そんな夢物語が必要だと思います。
夢物語を現実にできるように、“パタゴニア先生”の背中を追っかけながら、ひとつひとつの課題に取り組んでいきたいと思います。
※わたしのGrinoの名刺の裏には、パタゴニア創業者 イヴォン・シュイナード氏の言葉が。