プラントベースフードブランド『Grino』を立ち上げたワケ

#0 プラントベースフードブランド『Grino』を立ち上げたワケ


こんにちは、Grinoマサノです!
今回はGrinoのポッドキャスト番組『Grino Sustainable Radio』の初回配信トークを書きおこしました。

ポッドキャストを文字でも読みたいというリクエストをいただき、今回記事化しました。

少しでも内容に興味を持っていただけるよう、サムネイルの画像は私マサノがグラフィックレコーディング(通称:グラレコ)に初挑戦!

毎週グラレコ付きポッドキャスト記事の連載をしていきます。
(実はGrinoをお届けする包装紙のイラストやGrinoメンバーの似顔絵イラストなども私の方で描いています)

 

Grinoの中の人たちの紹介から、Grinoが生まれたきっかけとなった、近い将来に地球に起こると言われている問題についてお話をしています。

ユウ  :Grino代表

マサノ :Grino Marketing担当

ショウタ:CXO/B-corp推進



ショウタ:こんにちは!この番組は主に、Grinoを購入してくださった方々にお届けするPodcast番組です。『プラントベースドフードブランド Grino』の商品のことや、Grinoメンバーがおすすめするサステナブルな暮らしのヒントなどを10~15分間お届けしていきます。ぜひGrinoを召し上がりながらお聴きください。

ユウ:始まりました。

ショウタ:僕は、もう説明しきったので一段落していますが・・・(笑)

ユウ:いや、ここからが本番です(笑)

ショウタ:では、お互いの自己紹介をしていきましょう。

 

 

Grinoを食べながら、地球や未来についてちょっと考える時間に


ユウ:あらためまして、Grino代表の細井です。
東京生まれ東京育ちで、26年間、池袋という町に住んでいました。中学、高校ではアメフトをやっていて、大学からカリフォルニアの大学に行きました。はじめての会社がAppleで、8年間くらい営業で働いていまして。
そのあと多忙だった同僚が病気になってしまったことがきっかけで、オフィス向けのサラダ定期配送サービスを立ち上げました。
後でお話ししますが、とあるきっかけがあって、去年、現在のGrinoを立ち上げて運営しています。よろしくお願いします。

マサノ:皆さんこんにちは。Grinoの阿部真乃です。
私はもともと社会人になってから、お肉を食べた後に急性胃腸炎になることが3回ほど重なったことがあって。そこから「あれ、もしかしたら私の胃腸にはお肉が合わないかもしれないな」と、ほんのりと社会人生活で感じていて。
そういった経験もあって、Grinoの前進となるサラダの定期配送事業で、ユウさんと一緒にお仕事させていただきました。こうした元々の自分の体質がきっかけで、現在もお肉を「抜く」というより、「たまに食べる」という程度の食生活をしています。
ユウさんがGrinoにかける思いや、前進の事業からの転換を見てきているなかで、「自分に合った食生活が、少しでもいいことにつながっているんだな、それってすごいことなんだな」ってGrinoに関わるようになってあらためて実感しています。よろしくお願いします。

ショウタ:Grinoの内海翔太です。
出身は香川県で、家族と一緒に千葉県に住んでいます。私自身は2020年の1月から妻と、地球のために色々エシカルな暮らしを実践してきて。「もう一段階、何か大きいアクションを起こせないかな?」と夫婦で話して、2020年の1月くらいから、肉食をいきなりバサッとやめました。
その後、ユウさんと出会いまして、ユウさんの考えやGrinoが目指す社会に共感して、3月から仕事をお手伝いさせてもらっています。6月から正式に社員になる予定です。
ユウさんとの出会いとか、個人的な想いは、今後ラジオや別のところで話そうと思っています。ちなみに2歳の娘のパパでもあります。よろしくお願いします。

ショウタ:僕は(驚いたのは)、ユウさんが8年もアメリカにいたんだなって!

ユウ:僕がアメリカにいたのは4年です。Apple(日本)に、8年間いました。

ショウタ:日本に帰国して、Appleに入社したってことなんですね。

ユウ:大学で4年間、カリフォルニアにいました。プレザントヒルと、サンノゼというところにいましたね。

ショウタ:次回から(タイトルコールの)“サステナブルラジオ”をネイティブにユウさんに言ってもらおうかな(笑)

ユウ:ネイティブではないです、4年間いただけなので(笑)

ショウタ:このPodcastは、Grinoを購入して下さった方が商品を温めたり、召しあがったりしている時に、地球や未来のことをほんの少し考える時間にしてもらいたくて。
そのほか、記事コンテンツなどもありますが、デジタルコンテンツだけを用意しています。
こういったD2Cブランドの商品が届いたときに、一般的にはメッセージ性の強いリーフレットや冊子が同封されていることが多いと思います。ただ時間が経つとゴミになってしまいがちなので、ゴミを極力減らす目的で、私たちはすべてデジタルコンテンツに統一しています。

ユウ:悩みましたね、このあたりも。

ショウタ:そうですね、いろんな議論をした結果、こういった潔い選択をしようということになりました。

Grino商品お届け状態

 Grino商品お届け時の状態。リーフレットや冊子類は同封していません。
最終的に包装紙はモノクロデザインに。

 

何気なく目にしたコンテンツで、衝撃を受けた

ショウタ:今回のテーマは、なぜGrinoを立ち上げようと思ったのか。ユウさんから話していただきます。

ユウ:きっかけは去年の夏ですね。妻がWebで、エシカルやサステナブルに関しての講座を受けていて。たまたま後ろからディスプレイをのぞき込んだときに、目に入ってきたコンテンツが衝撃的で。

その時は、動物愛護とか、アニマルライツのコンテンツだったと思うんですけど。畜産業界についてフォーカスした内容だったんです。頭の中に、その内容が残っていて。 更にちょっと経って、ドキュメンタリーを観たんですね。それは畜産と環境がつながっていますよっていうことを定量的に説明しているような番組だったんですけど。

そこであらためて、畜産業と環境が繋がっているという情報を得て。インパクトが続いたので自分の心に残っていて。今までそんなに意識していなかったことが、突然すごく密に繋がって、畜産業が与える環境への影響が非常に大きいっていうのが数字で理解できました。

じゃあ、なぜ畜産業があるのかというところに立ち返ると、人が食べるものを用意する必要があって、水だったり植物だったり、畜産業は主に動物性の食べ物を生産している業種ですよね。自分たちが食べているものは結果的に誰かが生産しないといけなくて、その生産の仕方に負荷の高いものがある。そういった情報を知ったことで、「もっと人間って食べるものを選択するときに考えないといけないことってあるんだな」と感じたんですね。

そのドキュメンタリーでおそらく言われていたんですけど、人類は年間7000~8000万人増えていて、近い将来、2030年くらいには80億人~90億人くらいになると。その人口が、今と全く同じ生活を続けた場合、たんぱく質の需要と供給のバランスが崩れてしまうという話があって。


ユウ:たんぱく質の需要と供給のバランスなんて、これまで37年間一切考えてこなかったんですが、そんな可能性があるってことを知ったんですよ。これまで不安にも思わなかったし、コンビニやスーパーで普通に手にとって買えることを当然のように感じていました。蛇口をひねれば水が出るレベルで、お金さえ払えば買えるという、ごく自然なことだと思っていたんですけど、そこを成り立たせるために何が起きているのかをすごく考えるようになって。

(たんぱく質の)需要と供給のバランスが崩れるというのが、これから10年以内に起こるということは、自分も子供が2人いるんですけど、彼らが成人する前にそういう状況になることに責任を感じたんですよね。つまり、僕らがこのまま自由に生活をしていた場合、何らかの変化を起こさなかった場合、自分の子供たちが結構若い段階で、食の危機にさらされる可能性があると。日本は発展している国なので、そんなに影響を受けないんじゃないかって考えることもできるんですけど、食料の取り合いになる可能性もあるし、アフリカにいる人に対して責任がないかっていうとそうでもないと思うんですよね、ゼロサムゲームになってしまう。そうなると、食べるものを変えていく必要があって。

じゃあ「何に変えていったらいいか?」と考えたときに、植物性の食品を中心にした生活にシフトしていく必要がある。先ほど言ったように、畜産業が育てて加工して売っている肉類は生産負荷が高いので、それが食事の中心を占めていると、おそらく人間の食生活が地球に与える負荷は非常に大きくなる。だから、そうではないものを中心にした食生活にできると良いなと思ったんですね。

 

 

やってみたら、プラントベースの食生活はかなり難しかった

ユウ:去年の10月くらいからプラントベースドフード中心の生活を試してみたんですよ。「できるのか?」と。そしたら相当厳しいなと感じたんですね。多分5~10年そういった食生活をやってらっしゃる方は、ある程度コツがわかったり、ノウハウをお持ちだと思うんですけど、初めてまもない僕からすると、ほぼ無理なんですよ。たとえばコンビニとかスーパーで、簡単にプラントベースドフードが手に入るかというとそういわけではなくて。

ショウタ:うん、徐々に増えてきましたけどね。

ユウ:はい。もやし、キャベツとかは手に入るんですけどね。

ショウタ:そうですね。食べられるものは調理前のものだったりしますよね。

ユウ:そう、何らかの調理作業が必要だったりするので。忙しく働いている人が、子供もいて、お風呂に入れて、寝かしつけて、何か料理して食べるって言うのは結構大変だから。毎日じゃなくて、調理の機会を減らせたりすると良いなと思ったんですけど、簡単に食べられるプラントベースドフードって言うのは全然ないので。
その状況に対する選択肢を用意できれば、プラントベースな食生活が送りやすくなるんじゃないかなって感じました。その食生活ができないって判断する理由は、継続しづらい、大変っていうところになりやすいので、そのあたりの課題を取り除けるといいなって思っています。

そんなことが、このGrinoのサービス設計の背景にあります。だから、かなり僕が実体験して課題に感じたこと。あとは「理想的な生活を考えたときに、どんなものがあるといいか?」を実現したようなイメージです。


生まれたばかりのGrinoを皆さんの声で良くしていきたい

ショウタ:1年経っていないというわけですよね、ショック(を感じたとき)から。

ユウ:経っていないですね、(2020年)8月にコンテンツを観て、10月からこのスタイルでいってみようと思ったので、半年ですかね。

ショウタ:元々、Appleにいながら、いきなり食品の会社を作ろうとしたところも、すごいと思いながら聞いていましたが、そこから新しいブランドをつくろうと思ってから、商品を開発して、出すまで1年かかっていないというのは・・・僕もその分野に関しては、限りなく素人に近いんですけど「すごいな」と思って聞いていました。

ユウ:そうですね、まだ赤子みたいなものだと思うので、このPodcastを聴いてくれている方からのフィードバックも真摯にいただいて改善に繋げていきたいので、忌憚ないご意見を頂戴できればと思っています。

ショウタ:人によって、好みが分かれる「味」を商品のど真ん中においているので、商品のフィードバックはぜひお聴きしたいなと思っています。
ちなみに、ユウさんの奥様が受講された『エシカルコンシェルジュ』は、僕の妻も受けていて、ほぼ同期じゃないかなと思うんですけど。僕も、その講座の様子を観ていました。

ユウ:すごい、すごい!僕は今、受け終わったところです。レポートを出しました。

ショウタ:僕自身は、もう妻の(受講したコンテンツ)を観たので、「お金かかるからいいじゃん、二人も要らないでしょ?」と言われて受けられず(笑)

ユウ:ごもっともです(笑)

ショウタ:映画のタイトルも皆さんにシェアしましょうか。

ユウ:さっき言っていたドキュメンタリーは、『Cowspiracy(カウスピラシー)』というものです。conspiracy(コンスピラシー)=疑惑という言葉と、cow=牛をかけて、「Cowspiracy」っていう造語なんですけど。レオナルドディカプリオがプロデューサーをしているコンテンツですね。


ショウタ:ディカプリオもヴィーガンなんですよね。

ユウ:そうか、彼もとても環境活動をやっていて、ビヨンドミートにも、確か投資をしているんですよね。
あとは、アカデミー賞のランチをヴィーガンメニューにするために働きかけたとか。そういう人なので、とても意識が高くて。『Cowspiracy』は、コンテンツとしてもおもしろいですね。


ショウタ:日本の芸能人でも、そんな人も出てくるかも知れないですね。

ユウ:どうなんですかね、日本はいろいろ特殊なとらえ方をしている気もするので・・・

ショウタ:そういう人も、ここにゲストでいつかきてくれることを目標に!

ユウ:そうなんですよ。気になる人に出て欲しいので、ガンガン声かけましょう。

ショウタ:マサノさんが、ネットの(通信)トラブルから回復しました!が、マサノさんが帰ってきたばかりではありますが(笑)初回はこんな感じで。

ユウ:僕の説明、大丈夫でしたか?足りないところはなかったですか?

ショウタ:足りなかったところは、リスナーの方から随時質問してもらえればと思います。
ではGrino Sustainable Radio 第1回は、以上になります。

3人:ありがとうございました!


Grino Sustainable Radioはこちらで聴けます:https://anchor.fm/grino

Grinoのラジオ中の人の想い食と環境

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