肉類や加工食品の摂り過ぎは大腸がんリスクを高める?

大腸がんは日本人にとってもっとも多いがんの一つであり、毎年155,625例が診断されています。

  • 人口あたりの罹患率は123.3 例(男性143.1 例、女性104.6 例)(人口10万対)
  • 人口あたりの死亡率は42.0 人(男性46.2 例、女性38.0 例)(人口10万対)

(*がん情報サービス更新・確認日:2022年10月05日

食生活の改善が大腸がん予防につながることが知られており、その中でも「肉類や加工食品の摂り過ぎは大腸がんリスクを高める」という話があります。この記事では、この話がどのようにして生まれたのか、どの程度のリスクがあるのか、そしてどうすればリスクを減らせるのかについて解説します。 

肉類や加工食品が大腸がんリスクを高める理由

肉類や加工食品が大腸がんリスクを高めるという話は、WHO(世界保健機関)の報告書がきっかけとなりました。2015年にWHOが発表した報告書によると、加工肉は「グループ1:発がん性がある」と分類され、赤身の肉は「グループ2A:発がん性がある可能性がある」と分類されました。

肉類の影響

肉類は、赤身や加工肉製品など様々な種類がありますが、その中でも、赤身の肉や加工肉製品は、大腸がんリスクを高めることがわかっています。その理由は、主に以下の二つです。

脂肪の影響

赤身の肉や加工肉製品は、多くの場合、高脂肪・高カロリーな食品です。そのため、過剰に摂取すると、肥満や高血圧、高コレステロール血症など、様々な生活習慣病を引き起こす可能性があります。これらの病気が、大腸がんの発生を促進することが示されています。

発がん物質の影響

肉類に含まれるヘム鉄は、熱によって腸内でニトロソアミンを生成することがわかっています。このニトロソアミンは、強い発がん性を持つ物質であり、大腸がんのリスクを高めることが示されています。

加工食品の影響

加工食品は、原料の肉類や魚介類に、保存や風味付けなどのための添加物を使用して作られた食品です。これらの食品には、多くの場合、砂糖、塩、油脂、添加物、保存料、着色料などが含まれています。これらの成分は、過剰に摂取すると、肥満や生活習慣病を引き起こす可能性があります。さらに、加工食品は生肉よりも加熱や加工処理がされているため、多くの場合、発がん性物質が生成されやすいとされています。また、保存期間が長いことも、大腸がんのリスクを高める要因となります。

 

どの程度のリスクがあるのか

加工肉や赤身の肉が大腸がんリスクを高めるということは、疫学調査でも示されています。日本国内でも、厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査」において、肉類摂取量が多い人ほど大腸がん発症率が高いことが分かっています。

ただし、リスクがどの程度高まるのかについては、個人差があります。WHOの報告書では、加工肉を毎日50g以上摂取すると、大腸がんのリスクが18%増加するとされました。

もっとも、リスクが高まる原因となる摂取量についてはまだ不明な点が多く、個人差やその他の要因によってリスクの大きさも異なると考えられています。また、加工肉や赤身の肉以外にも、食生活や生活習慣、遺伝的要因など、様々な要因が大腸がんの発症リスクに影響を与えることが分かっています。

 

大腸がんリスクを低減するためには

大腸がんリスクを低減するためには、肉類や加工食品の過剰摂取を避けることが重要です。以下に、具体的なアドバイスを紹介します。

肉類について

  • 肉類の摂取量は週に350g以下にする。
  • 魚介類や大豆製品、野菜、果物などのバランスの良い食生活を心掛ける。
  • 肉類を食べる場合は、焼いたり煮たりするなど、熱処理を行うことで、ニトロソアミンの生成を抑える。
  • 脂肪分の少ない赤身の肉を選ぶ。

加工食品について

  • 加工食品の摂取量は控えめにする。
  • 原材料や添加物に注意し、健康的な選択をする。
  • 加工食品ではなく、自分で調理したものを食べる。
  • 加工食品は、なるべく新鮮なものを選ぶ。

まとめ

肉類や加工食品の過剰摂取は、大腸がんのリスクを高めることが示されています。特に、赤身の肉や加工肉製品に含まれる脂肪やニトロソアミンなどの物質が、大腸がんの発生を促進すると考えられています。そのため、肉類や加工食品の摂取量を控え、バランスの良い食生活を心掛けることが重要です。また、新鮮な原材料を選んで自分で調理することも、大腸がんリスクを低減するために有効な方法です。

食べるものが体に与える影響、また欧米化した食生活の影響についてもご理解いただけたと思います。Grinoはこういった課題にも取り組みたいと考え、動物性食品フリーの食事を多種開発しています。

お肉や脂肪結構食べてしまった際などには、1週間に1度でいいので、肉類フリーの食事を定期的にされることがおすすめです!

参考文献

- World Health Organization (2015). "IARC Monographs evaluate consumption of red meat and processed meat" (Press release).
- World Cancer Research Fund/American Institute for Cancer Research (2018). "Diet, Nutrition, Physical Activity and Cancer: a Global Perspective." Third Expert Report.
- 食品安全委員会 (2016). 「赤身肉・加工肉における発がん性に関する科学的見解について」
- 厚生労働省 (2018). 「国民健康・栄養調査」
- Kushi, L. H., Doyle, C., McCullough, M., Rock, C. L., Demark-Wahnefried, W., Bandera, E. V., ... & Byers, T. (2012). American Cancer Society guidelines on nutrition and physical activity for cancer prevention. CA: a cancer journal for clinicians, 62(1), 30-67.

食と健康

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