自己紹介
いきなりですが、自己紹介をさせて下さい。これまでGrinoについては色々とご紹介してきましたが、私が何者かについてのお話があまり出来ていないなと、ご挨拶ができておらず失礼だなと感じたので、改めてこちらに書かせて頂きます。
私は東京生まれ、東京育ち、1983年生まれ7月30日生まれのアラフォー男子です。東京で生まれて19歳まで東京の学校に通っていたため、ほぼ東京の北と西エリアしか知りませんでしたが、中高時代に何かに困る・悩むといった経験をしなかったことに課題を感じ、困るためには海外だろうという安易な思いつきから、カリフォルニアの大学に留学しました。そして、先生が言っていることが一切わからず、かなり困ることに成功しました。なんとか大学を卒業することにも成功し、Appleの日本法人に就職することが決まり、大学から就職まで順風満帆に人生を送ってきたと言えます。
事業の転機
さて、そんな私ですが、2016年に会社を辞めます。きっかけは同僚の大きな病でした。食べるものがカラダを作り、食べるもの逆に体を壊してしまうということを同僚の病気で知り、それから自分の中で食事というものの重要度が高まりました。忙しく社会や家族のために働いている人がカラダを壊して時には働けなくなってしまうようなことを起こしたくないという思いが強くなり、ITの知識しかなかった私は仕事を辞め、オフィス向け「サラダの定期配送福利厚生サービス」をはじめました。
1部上場企業様とのお取引も増え、ありがたいことに売り上げは伸びていましたが、2019年末から暗雲が立ちこめます。コロナです。その影響は凄まじいもので、日本としては珍しいくらいのスピードでどこもかしこも出社禁止、リモートワーク導入などを進め、結果的にオフィスに健康的なサラダを届けるという需要が激減しました。売り上げは最終的に10分の1程度にまで下がりました。新たに大手の会社様から取引拡大のお声がけをいただいており、これから売り上げが倍以上に伸びるぞ!と盛り上がっていた矢先のことでした。
失意の中でも私はなんとか会社を継続するために事業の転換をはかり、何をすべきか模索する日々が続きました。コロナの影響を受けない市場は何か?コロナの影響受けない商品・サービスは何か?そして、これからの時代、本当に売るべきものは何か?色々と思い浮かんがアイデアを周りに聞いて相談したり、思い浮かんだアイデアをテスト的に実行してみるなど、試行錯誤してたどり着いたのが、地球にもカラダにも良いプラントベースフードを売るという判断でした。
Grinoを始めてみて
困難の連続でした。まずどこの製造者もプラントベースフードの作り方を知りませんでした。プラントベースフードで地球環境を良くしたいと思っているブランドはまだ日本には多くいませんので、作り手としてもそのニーズを感じているところが少なかったと言えます。
それでもサラダ事業の時にお世話になっていた製造者さんに頼み込んで、なんとかプラントベースフード製造の協力を得られることになりましたが、探すことのできた製造者の方との商品開発も手探りです。プラントベースフードとはそもそも何か、食材として何が使えて何が使えないのか、なんのために作っているのかといった理念の部分まで交えて説明を重ねることで、出来るかで理解を深めていただけるように努力しました。
試作に次ぐ試作でより良い商品作りに没頭しました。商品の試作をしては、試食をして、フィードバックをもとに作り直して、さらにまた試食をしてという終わらないループ。ほんとに美味しいプラントベースフードが出来上がるのか、情けない話ですが疑心暗鬼になった時もありました。作り手の製造者とシェフもプロですが、普段使えるはずの食材が使えないことの難しさに嘆いていました。
商品が販売可能になったのは着想から10ヶ月が経った頃。長い道のりでした…
なぜ頑張るのか
私がプラントベースフードを美味しくしたい、多くの人に食べてもらいたいと考えるのには理由があります。それは環境負荷の低い商品が地球に良いと考えるからです。気候変動の要因には諸説あると現時点では考える人が多くいます。ですが、私は気候変動を起こしている要因は人間の活動であると考えています。人間の様々な活動が温暖化に影響をもたらしていると考えます。
人生をかけて売るべき商品としてプラントベースフードを選んだのは、創業からこれまで食事にまつわる事業に取り組んできたことと、食事にまつわる産業がもたらす環境へのインパクトは全業種の中でもとりわけ大きいということを知ったからです。
同時に、自分の子供達の未来に、今の自分の生活が影響をもたらすと考えるようになったからです。約40年、私は人生を十分に楽しんでこれたと思っています。恵まれた国で生まれ、恵まれた環境で育ち、この上なく満たされた人生だと言えます。事業転換をするために色々なことに思いを馳せていた際に、あらためてこのことに気づきました。私の子供たちをみていて、人生の残り半分を未来の世代に還元する取り組みをしてはどうかと考えるようになりました。彼らは、私がそうしてきたように地球環境を享受出来なくなる可能性が高いのです。
このことを考えると力がみなぎります。なんとか事業をものにしたい、環境負荷の低い商品を選んでもらえるようにしたいとエネルギーが溢れてきます。人生折り返し地点に立ちました。後半戦は人と地球のために捧げます。子供達が生きてて良かったと思える未来をつくりたいです。
長文に最後までお付き合いくださりありがとうございました。こんな食生活もありかもしれないと少しでも感じてくださった方は、まずは週に3度プラントベースフードのような低炭素食品へのスイッチを検討ください!そして、プラントベースフードの認知向上にご協力ください!
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