Grinoが未来の世代にできること

食糧生産の二つの課題

みなさまこんにちはGrinoの細井です。2022年の年末にこの記事を書いています。
今年は色々な方に支えられ、新たなことに挑戦した1年でした。
この場を借りてGrinoをご支援くださった皆様に心から感謝申し上げます。

さて、今回は表題にあるように私たちGrinoが今後食事を通して未来の世代に向けて何をしていきたいのか少しお話しさせていただければと思います。

この記事を読んでくださっている方々はすでにご存知かと思いますが、産業革命以降人類の目覚ましい発展により生活の利便性は高まり、暮らしやすい世の中になると共にトレードオフとして地球環境の悪化はピークを迎えさらにそれを更新をしていこうとしています。

人口は増え、それに伴い必要な食料も増えますが、地球のサイズは変わらないため、農業や畜産に必要な面積が拡大することで大幅に森林が減る可能性があります。それでも人類が必要とする食糧(特に動物性タンパク質)を供給することが難しくなる可能性が高く、2025〜2030年には動物性タンパク質の需給バランスが崩れるという科学者の予測が立っています。

また、人類の胃袋の問題だけでなく食糧生産が理由の温室効果ガス排出量も人口増に伴い増えていく可能性があり、それによって地球温暖化が進む可能性もあります。このように需要に供給が満たないという課題と供給されてしまった際に環境問題がさらに悪化するという2つの課題があり、それに応える事ができるのが植物性食品を中心にした食生活だと考えます。

参考記事:タンパク質危機:肉がなくなる日

環境負荷の低い食事が解決策になり得るのか

Grinoは時代による環境の変化とそれに伴う世代間の不公平性などに違和感を感じ、上記のような課題に取り組みたいと考えたチームメンバーで運営しています。地球温暖化抑制に寄与できる解決策にはさまざまなものがあるとされていますが、その中でも誰もが食卓で取り組む簡易性、日々取り組むことができる頻度の高さ、おいしく楽しめるエンタメ性などが高いということを考えた結果、食事という解決策を用意したいと考え、前述の理由もあり、環境負荷の低い食事を開発販売することにしました。

食事が温暖化対策になるのか?という疑問を持つ方は少なくないと思います。ガソリン自動車ではなく、電気自動車に乗るという選択肢はわかりやすいですよね。ですが、ドローダウン(ポールホーケン著)といった科学者が中心となって纏めた書籍では100の温暖化抑制に有効とされる方法論が紹介されており、電気自動車の24/100位に対してプラントベースフード中心の食生活が4/100位とその有効性が認められています。 

しかし、私たちが課題視しているのは環境負荷の低い食事があったとしても消費者がその観点からその食事を選びたいと思うのか?作り手が作りたいと思うのか?なのです。プラントベースフードを食べることによる温室効果ガス削減の有効性はかなり高いことは証明されているものの、それを選ぶ人が大量に増えない限り、その手段は有効とは言えません。つまり、消費者が本能的に食べたい、事業者は経済合理性の観点で作りたいと思える食事=プラントベースフードとなったときにこの食事が世の中に広まっていき、プラントベースフードが本当に有効な選択肢であると言えるはずです。

参考記事:牛のゲップだけじゃない。肉の大量消費が引き起こす10の環境問題まとめ

今後何をしていくのか?

我々はこれを念頭にしたプラントベースフード作りに加えて、国が制度設計を本気で考えてくれるように動くことを決心しました。12月におこなった政策提言はその一つです。

今市場でプラントベースフードを作っている食品メーカーはそこに市場があるから、その市場が大きくなると見込んでいるから作っていると思われます。ですが、その市場が大きくなるかは分かりませんし、一般的な商品と比較してプラントベースフードが高い価格になるケースが多くあります。食材原価が高かったり、市場がまだ大きくないため大手でも大量生産ができないため規模の経済を働かせきれないという事があると思います。

そのような状況が続くことで、環境負荷の低い食品の浸透に時間がかかってしまい、結果的にXデーが近づいてくるという事が考えられます。環境負荷の低い食事という選択肢がある事がわかっているのにそれを選びづらいという大変もどかしい状況です。

これに対して、国は電気自動車の普及に努めているように、プラントベースフードの普及を支援する補助金(消費者と生産者向け)や電気自動車同様にJークレジットの対象にするなどを検討するべきだと考えています。

このような制度の対象になると、消費者はより安価で商品を購入出来るようになりますし、私たちメーカー側は環境負荷の低い商品を作る事が金銭的にも優遇されるため、それを選択するモチベーションが生じます。

もちろんGrino自身がプラントベース領域を引っ張っていきたいという気持ちがありますが、業界全体がそのマインドになる事が最も効果を最大化できると考えるためこの制度設計の重要性を少なくとも現時点で誰よりも感じている私が引っ張っていく所存です。

終わりに

今回の記事で私たちが考えている事が少しでもご理解いただけて、同じ未来を作っていきたいと考える同志ができると嬉しいです。この記事を読まれて一緒に何かしたい、支援したい、と感じてくださった方は私たちにご連絡ください。

また、食事の選択肢を週に2〜3回プラントベースに変更してみてください。多くの方々の徹底的ではないながらも、少しずつ起きる変化の影響は計り知れません。もし、その選択肢にGrinoも入っているととても嬉しいです(笑)

 

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