こんにちは、プラントベースフードブランドGrinoの細井です。
突然ですが、先日フィリピンに行ってきました🇵🇭
野菜・果物摂取量/日がWHOの推奨400gに対して160gの低水準のフィリピン。
確かに現地の人と食事すると野菜が出ない。
いつ野菜食べたの?と聞いたら「先週食べたよ!」と答えられそうです。
ポジティブに捉えたら伸び代しかない…野菜摂取量伸びる余地しかない。
目的は「プラントベースフードをアジアに浸透させること。」ですが、
果たしてこんな国にプラントベースフードを根付かせる事ができるのか?!
長寿大国日本として海外にできる食の提案はまだあるはず。
そう信じてアジア第一弾としてフィリピンへ向かいました。
ヒトの健康に対しても地球の健康に対しても良いとされるプラントベースフードこそ、より多くの人に選んでもらいたい食事の選択肢なので、日本だけでなく近隣諸国にも提案したいと考えています!
この記事では今回の出張で気になったこと、学びを簡単に紹介します。
フィリピン人は野菜摂取量が少ないらしい
調べた限りではフィリピン人の平均野菜・果物摂取量は160g/日で、WHO推奨の400g/日とは大きな乖離があります。
現地のパートナーの人たちが食べているものを見ると確かに野菜が見当たらない。気になって日本人の野菜摂取量を調べてみたところ、厚生労働省曰く292g/日だそうです。(*平成26年データ)
それもあってか、なりました、便秘に…野菜の摂取量が減っていたからかな…?私はお通じでほとんど困ったことがないのですが、フィリピン出張中は中々気持ちよく出ずに悩みました。
ホテルの朝食では頼むものを選べるので、サラダをお願いしてサラダだけをいただき、パートナーとのミーティングでランチ何にする?と問われたらサラダ食べられるところが良い!と言うようにし、サラダだけを食べていると「それだけでいいの?ハンバーガーも食べないと!」と言われていました(笑)
まだ現地の方々の食生活をたくさん見たと言うわけではないので、今後も注視していこうと思います。
ファーストフードだからと言うのはありますが、野菜はゼロのプレート(ジョリビーというフィリピン最大のチェーン店メニュー)
都会で出会ったオアシス
フィリピンにはBGC(Bonifacio Global City)と言う成長著しいマニラ中心部から南東に11kmの地点に位置する街があります。
世界銀行が定めた貧困の定義は1日1ドル以下で生活をすること。フィリピンでは国民の2割以上がこれに該当するそうで、なんと東南アジアで最も高い割合です。そんな事実と私が目にした都会のイメージの乖離に頭の整理が追いつかない…
「フィリピンてこんなに発展しているのか!?」と驚くような都会ぶりで、背の高いビルが立ち並んでいます。そんな中、突然1ブロックだけ違和感を感じる場所が。
車で通りかかった際に気になって、一度行ってみたいと思っていた場所、それがUrban Farmersと言う都会に突如出現する農園です。2回目の渡比でようやく尋ねることができました。
この農園では都会の土耕栽培だけでなく、アクアポニックス施設を見学する機会があり、その手間暇に驚きました。この施設では、魚の排泄物などの天然資源を活用して、最小限の肥料で植物を栽培しています。この新しい農業の方法がフィリピンで実践され、フィリピンの食料生産の方法に革命をもたらす可能性があることを知り、たいへん興味を持ちました。
この施設で収穫された野菜は、地元の人に販売され、地域の人々が新鮮で健康的な野菜を手に入れることを可能にしています。さらにはここで働くボランティアの方々が地域の食糧供給に貢献すると同時に、地域住民(特に農業への関心が薄まってしまっている若者たち)に持続可能な農業や自然資源を利用した栽培の重要性を教えていることとその高い志に感銘しました。
このアクアポニックス施設の成功は、フィリピンに植物由来の食品を十分に供給し、より持続可能で健康的な食糧供給を実現する第一歩になるかもしれません。私たちもこういった生産者と協力のもと、現地でプラントベースを製造販売するなどで、地域住民の健康的食生活の支援、低炭素食の普及に一役買えればと考えています。
フィリピンへの出張は少し続きそうなので、またアップデートしていきたいと思います。続編を乞うご期待!
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