プラントベースフードを食べることがもたらす心理的・社会的効果について

今回の記事はプラントベースフードを食べるということが、健康や環境以外の何に影響をもたらすのかについて記載したいと思います。

既存の社会規範から外れ、新しいアイデンティティを定義する

心理的な効果という観点では、たとえば、これまで学校で学んできたこと、家族を含む所属していたコミュニティで得た知識によるものとは全く違うアイデンティティを確立することができる可能性があります。既存の常識からの脱却により、個人のアイデンティティや自己イメージを再定義する機会を得ることが出来るため、それまでの価値観をリセットし新しい価値観に触れて、ゼロイチの価値観を構築することが出来ると考えられます。私は36歳で得た知識はこれまでのものと全く違うものでしたが、情報が事実であったことや、これまでの価値観と全く違うものでも納得がいったため、食生活を変えることになりました。

また、自分の信念に近く、理想といえる食生活を送ることで、自己肯定感が高まるという可能性もあります。これは、自分の意志に基づいて健康的で環境に優しい食生活を選ぶことで、自己実現感や自己効力感が高まることによるものです。また、プラントベースフードを食べることで、新しい食文化を体験することができます。これにより、自分自身が持っている固定観念や偏見を超えることができ、より多様な価値観や文化に触れることができます。その結果、自分自身が持つアイデンティティや自己イメージを更新することができるため、新たな自分と向き合う機会になってくれます。僕などまさにこのど真ん中にいると思っています。

さらには、プラントベースフードを食べることで、社会的なつながりが生まれることもあります。プラントベースフードそのものやそれを食べる思想を好む人々が集まるコミュニティーが形成され、共通の価値観を持つ人々との交流や情報交換ができることがあります。私自身ミートフリーマンデーを運営する方々、クライマタリアンの方々との新しい出会いがありました。また、プラントベースフードを提供するレストランやカフェも増えており、新しい食文化を体験することができる場所として注目されています。

以上のように、食事を食事することとだけとらえず、自分の新しいアイデンティティを探す手段の一つと捉えても面白いかもしれません。知って、試してみないとその良さや悪さを知ることは出来ません。試してみてその味や考え方を気に入り、新しいアイデンティティが生まれたら全く新しい人生を歩めるかもしれません。

僕は36歳でプラントベースフードに出会い、こあれまでの常識と違う知識に出会い、新しい生活をしています。30代後半になっても新たな学びの機会、新しい情報、新しい考え方はたくさんあると感心しています。

プラントベースフードを食べることがもたらす心理的・社会的効果には、自己肯定感の向上や自己啓発、新しい食文化の体験、社会的なつながりの形成など幅広い影響があります。食事を少し違う角度で捉えて、新しい人生の楽しみにしても面白いかもしれません。

食糧問題への対応

肉を生産する(工場畜産・集約畜産などによるもの)ことには大量の穀物や水が必要になるため、貧困・食糧問題の原因になるという見方があります。家畜を飼育するために必要な穀物や水を代わりに直接人間が摂取することで、より多くの人々を食べ物で支援することができるとも言われています。

また、肉類摂取量は国によって大きく違うため、肉類摂取量の多い国とそうでない国との間には大きな不平等が存在しているとも考えられます。

日本は一人あたり平均49kg/年に対して、米国124kg/年、アルゼンチン109kg/年というデータがあります。日本人の肉類消費量は先進国の中でもとりわけ低く、この観点では慎ましい生活をしていると考えられます。とはいえ、300g/週(16kg/年)程度が健康上適切な肉の消費量とのことですので、日本においても推奨量は超えている模様です。(https://futurefoodprice.org/

ということで、肉消費量上位の国々が肉の消費量および生産量を落としていくことで、食料問題に喘ぐ地域へ飼料に使われるような植物を供給できる可能性が高まりますし、全く違うアプローチによる食料問題の解決ができるようになり得ます。

プラントベースフードは、肉類に比べて資源の消費が少ないため、食糧問題の解決に貢献することができます。特に、穀物や野菜、果物などの植物性食品は、肉を生産するために必要な資源の消費量が非常に少なく、肉を生産するために必要なエネルギーの消費量の約1/3以下で済みます。そのため、同じ土地や資源を使って、より多くの食料を生産することができ、食糧問題を解決するための貴重な手段となることが期待されています。

グラフを見て驚かれた方も多いと思いますが、日本人は先進国の中では肉類消費という観点では良い生活をしていると思います。肉類消費量が圧倒的に高い欧米諸国、南米諸国には食糧難に喘いでいる国々のために、まずは彼らから積極的に肉類消費量を減らしていって欲しいと感じます。

Grinoとしても海外の、肉類消費量が高い国々対して、積極的にプラントベースフードのを提供していきたいと考えています。

 

食事が与える地球に対する影響について考えることが多いですが、今回は人間の内面や社会といったコミュニティに対する影響について考えてみました。ちょっと違う角度から食事をとらえてみるのも面白いと思いますよ💡

 

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▶︎Grinoが未来の世代にできること

▶︎プラントベースフード(植物性食品)を選ぶこととは

 

中の人の想い食と健康食と環境

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